身近な化学の世界から分かること

 
お米を炊く前に、水でよく洗います。
洗浄操作です。

これは一種の分離操作です。
また、洗濯の際のすすぎや脱水も、同じように一種の分離操作です。

日頃意識しなくても、こういった分離操作は、結構身近に存在します。



我々が口にする薬の大半は、化学合成されている。
薬は人間が直接口に入れるものなので、極めて純度が高いものでなければならない。

そこで、未反応の原料や副生成物を、取り除く必要がある。


化学の世界では、いろんなものの混合物から目的物を取り出す際、あるいは取り除く際に、さまざまな分離操作を使う。
蒸留とか、クロマトグラフィーとか、再結晶とか、いろんな操作法がある。

その1つに抽出と呼ばれる方法がある。
これは、物質の性質に応じて、2つの液体間での分配(分布)が異なることを利用する。

水とクロロホルムなどの、互いに混じりあわない2つの溶媒を使う。
目的物の溶解度が高いこと、目的物以外は分配してきにくいことが必須条件である。

目的物を含む混合物を入れ、攪拌(かくはん)後、一定時間放置すると2液に分離する。
水とクロロホルムの場合は、下層にクロロホルムがくる。

(ウィキペディアより)
分液ロート

目的物が下層(クロロホルム)に来るならば、下層を回収し、乾燥させてそこに溶けている目的物を回収する。

こういった溶媒は、安価で揮発性が高くないと、回収操作に支障が出る。
作業が終わったら、捨てるものなのである。

抽出操作をextractionといい、抽出物をextractという。
ちなみに、牡蠣エキスとか、梅肉エキスとか、これらのエキスとは、このextractを指す和製英語である。

回収率を上げるためには、次のような方法を採る。

①:適切な溶媒を選択する。
②:溶媒の量を増やす。
③:抽出の回数を増やす。

溶媒の分配係数が高いもの(=抽出効率の良いもの)を用い、多量に用い、かつ操作回数を増やすのがコツである。
適切な溶媒を用いても、分配係数以上の回収率にはならないのである。

たとえば、1回の操作で50%だとか80%だとか決まっており、それ以上はどうやっても回収ができないのである。
そこで回収率を上げたい場合は、操作回数を増やす。

すると80%の場合は、残液に同じ溶媒を使って2回目の抽出操作を行なうと、さらにその80%(全体の16%)が回収できる。3回目の操作を行なうと、さらにその80%(全体の3.2%)が回収できる。
つまり、合計で全体の99.2%が、理論的には回収できることになる。

なお、50%の場合だと1回目で50%、2回目で合計75%、3回目で87.5%になる。


日常生活では、米を洗う操作が、この抽出操作にイメージは近いだろう。

水を増やし、時間をかけて洗うだけでは、お米はきれいにはならない。
必ず何回か水を換えることで、とぎ汁はだんだん透明になってくる。
つまり、米粒が精製されてくる。

この場合、米粒が必要な方であり、とぎ汁は不要な方である。

洗浄水量を増やすことよりも、洗浄水を交換する回数を増やすことが、はるかに効果的であることが理解できるかと思う。




さて、ここまでは前置きであって、本日の主題ではない。

あなたは、我々人間が、同じような世界にいることに、気付いているだろうか?
もちろん、このブログを読んでいるあなたもそうである。

我々大多数の人間が、一種の抽出操作により、精製されているのである。
言い換えると、別のモノが回収されている。

精製とは、簡単に言えば、まぁきれいにすることを指すのだが、もちろん喜んではいられない。
きれいになると言っても、風呂に入ったり、化粧やエステできれいになるのとは訳が違う。

人間から、人間のもつものすべてを、取り除くのである。
要するに、身ぐるみをはがすということだ。

つまり回収されるものは、人民のもつ「財産」である。


お金(紙幣)という溶媒は、非常に便利である。
財産を吸い取る力、つまり化学の世界でいうところの分配係数が、非常に高いのである。

おまけに、原価はかからない。
原価数円で、1万円札が印刷できる。
原価的には、トイレットペーパーと、大して変わらない。

作業が終わったら、捨てるものなのである。

まさに、最適な抽出溶媒なのである。
土地も貴金属も石油も食料もすべて、簡単にお金に置き換わるから、財産を奪うには最適である。

本来は実物資産にこそ、本当の価値があるのだが、経済が発展すると逆転現象が起こってくる。
相対的にお金の価値が上がり、実物資産の価値が下がる。
デフレになるとさらに酷くなる。

本当は、実物資産にこそ価値があるのである。


さてこの抽出操作、過去に大掛かりなものが、何回か行なわれた。
第一次世界大戦、世界恐慌、第二次世界大戦、デフォルト(国家破産)などである。

特に日本は、第二次世界大戦後のデフォルトで、資産家は財産を失なった。

世界支配を企む連中が、「3回の世界大戦が必要だ」という意味は、こういうことであろう。
1回、2回だと不十分でも、だいたい3回もやれば、ほぼ世界の資産の100%を手に入れることできるのである。

いずれ近いうちにまた起こるだろう。
まだ、不十分なのである。



この陰謀に対決する方法は、ただ1つ。
お金に依存する生活を、やめることである。

日常生活で欠かせないものではあるが、本来は現金も通帳の数字も、ほとんど価値がないものだと再認識する必要がある。

人間本来の生活も、動物と同じように、実物資産に根付いておれば、国家破産が来ようが困ることはない。
田舎でのんびりと、農業・漁業をしている限り、この陰謀には巻き込まれない。

私もそろそろ、田舎に疎開しようかと考えるこの頃である。
祖父の残した畑でも耕そうかと、考えている。

 
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