民主化されない国の特徴

 
先日の記事で、人間は、言わば「お茶の葉」であると書きました。
人間のもつ美味しいエキス、つまり「財産」は、お茶を出すように、うまく抽出されている。

こんなものの見方をする人は少ないというか、ほとんどいないでしょうね。
ですが、記事を読むと、納得した方も多いかと思います。

分析化学の世界では、あるモノからある成分を抽出する際に、前もって小さく砕きます。
そこに溶媒を加え、目的物を溶け出させたところで、次の工程に移ります。

一般的にはこうやります。



その一方で、全く別の方法を採ることもあります。

つまり、元々純度がかなり高い場合です。
あるいは、精製が進んで純度が高くなった場合です。

逆に言うと、不純物が少ない場合です。
こういった場合の対処法の1つは、再結晶という方法です。

結晶構造の中には不純物が入りにくい性質を利用して、結晶として取り出す方法です。
塊として高純度のものが取れるなら、それが手っ取り早い。

この場合も溶媒を使いますが、主成分の溶解が目的ではありません。
不要な副生成物の溶解、洗浄による除去が目的です。

結晶は純度が高いので、わざわざ再度小さく砕く必要はありません。

一定条件下で放置すると、さらに結晶が成長し、伸びてきます。
すると極めて純度が高くなります。

水晶の結晶や、ダイヤモンドの結晶などをイメージすると、純度が高いことが分かり易いでしょう。




さて、人間社会でも、同じ現象が見られます。

民主主義や基本的人権の尊重、様々な自由や平等。
こういったものは、集団を小さくするのに有効です。

こういった手段は、様々な富が様々な形で存在する場合に有効です。
例えば、土地や貴金属・宝石、食料や資源、あるいは技術や優秀な労働力など、財産が多岐に亘る場合です。
こういう場合は、小さくする必要がある。

だが逆の場合。

例えば、石油とか、特定のモノ(コーヒー、綿、鉱物資源)しか取れない。
こういう場合は、わざわざ小さくする必要がない。
塊ごと奪い取った方が、手っ取り早い。

該当するのは、中東とかアフリカです。

中東では王国が多く、民主化されていても独裁的な国が多いです。
何十年も同じ大統領が居座っている。

アフリカでは、50ヶ国のうち、完全に民主化された国は僅か1ヶ国(モーリシャス)です。
残りは完全な独裁か(28ヶ国)、独裁と民主化が半々(15ヶ国)、あるいは無政府に近い状態です。

富のない国、あるいは、限られた資源しかない国と、民主化の遅れている国との間には、明らかに相関があります。

こういう国には、貿易での取引の際、特定の通貨を使わせるだけでよい。
石油取引の際に、米国がドル決済に拘(こだわ)るのは、こういうことです。

民主化と中央銀行はセットで行なう場合が多いですが、こういった国では中央銀行を作る必要まではないのです。
貿易の決済代金をドル漬けにすれば、財産は奪い取れることができます。

こういった手法は、実は分析化学の実験と、根本原理は非常によく似ています。



よくアフリカ等を指して、「民主化が遅れた貧しい国」という表現が使われますが、これは原因と結果が逆です。
貧しい国なので、民主化されないのです。
奪い取る財産がない以上、民主化する意味がありません。


こういう視線で見ると、真実が捉えられるでしょう。

例えば北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。
ちまたでは、鉱物資源が豊富だと言われている。

でももしこれが真実なら、とっくの昔に民主化されているはずですね。
あるいは、米国との貿易で、ドル漬けにされている。
でも、そうはなっていません。

まぁ、資源が何もないことはないでしょうが、種類も量も大したことはないはず。
私はこう思っています。
もしあるならば、韓国にも同じくらいあるはずですが、そういう話は聞きませんね。

放置しておく地政学上のメリット、軍事戦略上のメリットの方が上回るのでしょう。

日本が朝鮮半島に進出したのも、地政学的な不利を回避するのが主たる目的でした。
もちろん資源目的もあったけれど、それ以上にロシアの南下が恐ろしかったのです。

こういう目で見ると、人権や民主化、自由や平等を標榜する米国が、中東やアフリカではそれほど熱心ではない理由が分かるでしょう。
特定の資源しかない国や、奪い取る財産がない国では、民主化する意味がないのです。

人権や民主化、自由や平等の精神は、あくまでも財産を奪い取る「手段」なのです。
決して、目的ではないのです。

だから、ダブルスタンダードだと指摘されても、平気で使い分けます。

いずれ近い将来、支配者層が地球上の大半の財産を独り占めしたら、これらの制度や精神は不要になります。
あくまでも手段なので、目的が完結されたら、存在意義を失ないます。





余談ですが、北朝鮮の国の名前には「民主主義」は入っていますが、これは「共和国」と同じく偽装です。
中国(中華人民共和国)の「共和国」と同じです。
(注:共和国とは君主のいない国。両国とも実質的には君主がいる)

 
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