Xデーは3月20日に決められた!

 
欧州の状況がうまくまとめられています。

ギリシャは、3月20日の償還ができず、デフォルトしそうだとのことです。
その兆候は、その6週間前から顕在化しそうです。
実務上の手続きが時間がかかるためです。

2月初旬の金融市場の動きに、要注目です。

問題はイタリア、その他の国に連鎖するかどうかです。
連鎖したら、4月には大きな混乱が生じるでしょう。




デフォルトするギリシャ:債務交換協議またも決裂、ついに交渉中断!Xデーは3月20日に決められた!
http://www.news-us.jp/article/246259033.html


 国際金融協会(IIF)は13日、ギリシャ政府との債務交換協議を中断したことを明らかにした。


 IIFは声明で「現在のような状況下で、自発的に(債務再編に)参加することのメリットをじっくり検討するため、ギリシャ当局との協議を中断した」と説明。

 「ギリシャ政府の努力にも関わらず、提示された案は、(民間債権者の)自発的な債務交換という10月末のユーロ圏首脳会議の合意事項に沿った、全ての関係者による建設的な反応を得られていない」との認識を示した。


ギリシャ政府との債務交換協議を中断=国際金融協会 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT807956320120113


ユーロ暴落の一番の原因が、このギリシャ債務交渉の中断と言われています。



3月20日の国債債還までに交渉を終えなければなりません

ギリシャは3月20日に145億ユーロの国債が償還を迎える。民間部門との合意が成立しても、事務作業だけで最低6週間はかかるとみられており、早期の合意が不可欠だ。


時間切れ迫るギリシャ債務交換協議、集団行動条項適用の可能性も | ビジネスニュース | Reuters
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE80B06G20120113


3月20日から遡って6週間、実質2月の前半が期限ということになります。

ここ最近の楽観ムードを悲観ムードに180度転換させました。
ちょうど8月2日米国債務上限引き上げ期限問題のような展開になりつつあります。

年明け早々、今回の協議中断は痛手です。



ここ最近、国内メディアも一斉に「ギリシャ3月危機」を唱え始めました。



ギリシャ、3月に突然のデフォルトの恐れ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120112-OYT1T00201.htm
ギリシャ、“デフォルト”へ秒読み!迫りくる3月危機 - 経済・マネー - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120113/ecn1201131252008-n1.htm


 昨年12月に予定されていた50億ユーロ(約4900億円)の融資実施も今年3月に、そして3月に予定されていた100億ユーロ(約9800億円)の融資も6月にずれ込んだ。そして、この融資も予定通り実施されるかどうかは不透明だ。


 EUとIMFの調査団は1月14~16日にアテネ入りして改革の進捗状況を確認する。ここで緊縮財政措置と構造改革が進んでいないと調査団が判断すれば「これら融資の実施はさらに遅れる可能性がある」



9割以上の金融機関の同意が得られなければギリシャ支援策第2弾は実施されません。
スペインのヘッジファンド、ベガの交渉離脱はやはり相当の痛手だったようです。
9月融資予定が12月にずれ、今度は3月に・・と先延ばしが続いてきました。

しかし、3月20日のデッドラインを越えることはできません。


もう先延ばしは不可能です。ここでギリシャのデフォルト危機が正念場を迎えるのです。





http://www.news-us.jp/article/246041231.html
http://www.news-us.jp/article/246080116.html
こちらの記事で、イタリア・フランスの格下げについて記事をまとめましたが、補足です。
イタリア、フランスの格下げはある程度織り込んでいたという声があります。

●織り込み済み、一段の格下げや金利上昇を想定
<バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニア為替ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏>

格下げは朝方から予想されていたことで、これまでのところ大きな反応は見られていない。格下げは市場で完全に織り込まれていたと考える。


S&P、仏などユーロ圏9カ国一斉格下げ:識者はこうみる | Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE80D00X20120114?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0


織り込み済み、で欧州危機が終わることはありません。
格下げがどういった影響を及ぼすことになるかは、関係者ほどよく理解しているはずです。
特に、フランスの格下げは最悪です。ドイツから見限られるきっかけとなる可能性が高いです。

また、国債の格下げ=金融機関の格下げ、であることも忘れてはなりません。
そうなれば金融機関同士のカネの流れはさらに滞り、資金繰りに窮する企業が急増します。
いよいよ欧州のいずれかの銀行で破綻危機が騒がれる時が来るかもしれません。


ウニクレディトは、その筆頭候補です。


何度も言うように、これは世界恐慌の引き金の1つです。


ニュースで米系金融関係者が必死に平静を取り繕う動きをみる限り、
NYで一時パニックに陥った市場を抑え込み、今週の頭を平穏にスタートしたいという思惑があるようです。
格下げは想定済み、最大の焦点はギリシャ債務だ、と言っておけば時間稼ぎは可能です。
もっとも、報道機関は必ずしもそうは見ていないようですが。

※パニックに陥ったのは債券市場です。株式はソブリンリスクでは下がりにくいと言われています。
債券の上げ下げはトップニュースになりにくく、たとえ目にしても株式ほど分かりやすくありません。
「米国債上昇」というのは、米国債の価格が上昇し、金利が低下することを指します。=米国債利回り低下 です。
日銀は金利急騰についてのリスクを懸念しましたが、これは言いかえれば「日本国債暴落のリスク」です。



格下げ自体は想定されていたことであり、特段目新しいことではありませんが、問題は格下げを受けてその国の国債利回りがどうなるか、となります。


ユーロ構成国のうち、ドイツは「今は」安泰でしょうが、イタリアは既に債務危機に直面しており、今回フランスが格下げとなれば(最悪の場合2段階)、ユーロ加盟国で最上格を維持できる大国は<ドイツ>だけとなり、これではユーロは最も安全な通貨とは言えなくなります。


格下げ観測とその後
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4075821.html

来週は「債券市場」がさらにパニックに陥ると想定されます。
株式は債券市場からの逃避資金で下げ止まるでしょうが、売られやすい展開には変わりありません。
欧州関係者が口先だけでも良い材料を述べない限り、このトレンドは容易に転換しないでしょう。

今は「イタリア、フランス格下げ危機」を「ギリシャ危機」の話題でごまかすという
本末転倒の状態に陥りつつあるのです。それも早晩もたなくなるでしょう。



そして、ここにきてギリシャ政府が「債務交換強制を否定」し始めました。




 ギリシャ高官は13日、合意を拒む民間債券者を強制的に債務交換に応じさせるための法案を近く議会に提出する計画はないとの考えを示した。


 ギリシャのタネア紙は、財務省が大半の民間債権者との間で合意した内容を少数派にも強制的に受け入れさせる法案を13日、遅くとも16日までに議会に提出すると報じていた。


ギリシャ、債務交換法案を議会に提出する計画ない=高官 | Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE80C01J20120113


この辺りの「報道機関が何か言っているようだが、政府はそのつもりはない」という
言った言わないの水掛け論、グダグダした流れも8月2日を彷彿とさせます。
ギリシャをデフォルトさせるかさせないかの猛烈な駆け引きが行なわれています。


ギリシャデフォルト危機で大儲けを企むのが、米英を中心としたヘッジファンドです。
ギリシャ国債価格が下落すれば、ギリシャのCDSが上昇します。

国債価格とCDSの価値は相対関係にあります。
国債の下落に対する保険として、併せてCDSを買うのが基本です。
でなければ、リスクの高すぎるギリシャ国債など誰も買わないでしょう。

ヘッジファンドは国債を空売りして暴落させるとともに、
CDSを高値で売り抜け、二重の利益を得ます。
しかし、CDSが実際に決済されては困るという側面もあるのです。

もしギシシャがデフォルトしたらどうなるでしょう。
シナリオは二つ考えられます。
(A) CDSが決済される場合

1) ヨーロッパは一時パニック状態になり、ユーロが一時暴落する
2) CDSが決済されれば、ヨーロッパの銀行はむしろ利益を上げる
3) CDSが機能する事が分かれば、ユーロは安定する
4) 一方でCDSを発行したアメリカの金融機関はFRBか政府の資本注入で生き延びる
5) ドルの大量発行によってドルの信認が揺らぐ
6) 米国政府の債務が急拡大して、米国のデフォルトリスクに注目が移る
※註:こちらのシナリオはないと踏んでいます。FRBはもうドルを刷れないからです。

(B) CDSが決済されない場合

1) ヨーロッパはパニック状態になり、ユーロが暴落する
2) CDSを発行したアメリカの金融機関はCDSを決済しなければ
   デフォルトと見なされる
3) アメリカの大手銀行が軒並み経営破たんする
4) アメリカ発の経済危機が一気に世界を駆け巡り、世界恐慌が始まる


ユーロの火遊び・・・ギリシャの国債協議は決裂どころか協議会場に誰も来なかった | 人力でGO
http://green.ap.teacup.com/pekepon/633.html


つまり「ギリシャデフォルト危機」を煽るのはよくても、
「本当にギリシャがデフォルトしたら困る」のです。

ギリシャ政府はこのことを見抜き
「デフォルトしちゃうよ~ いいの?いいの?」と脅しているわけです。
それが、今回の協議が難航している理由です。


今は「さらなるヘアカット(事実上のデフォルト)によるソフトランディング」か
「ユーロ離脱・デフォルトによるハードランディング」か、
もう1つの選択肢である「新規発行国債による借り換え金利の引き下げ」を求めているようです。





 ギリシャは借り換えする際の新規発行国債利回りを<4.5%>にするべきとしており、銀行団は<8%>を主張しており、ここで話し合いが暗礁に乗り上げているのです。

 またギリシャは債務削減を50%の20兆円ではなく、全額、即ち40兆円の削減を求めているとも言われており、
到底銀行団としては飲めない内容になっていると言われています。

 仮に交渉代表団が債務削減を飲んだとしましても、他の民間銀行が受け入れなければ、合意内容は絵に描いた餅になります。


そしてこの交渉を横目で<イタリア・ポルトガル>が見ています。
ギリシャが借金棒引きならば、是非当方も、となるからです。

銀行団がギリシャに負ければそこで銀行団は「死」となります。


報道(突然デフォルトの恐れ:ギリシャ)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4074141.html


フィッチも「ヘアカット60%では足りない」としており、ギリシャのユーロ離脱を示唆しています。
http://www.news-us.jp/article/245733294.html


来週から交渉を再開するようですが、いずれの選択肢をとったとしても
欧州の債務危機は解決どころか、3月のXデーに向けてさらに悪化していくでしょう。

死に物狂いで乗り切ったとしても、次にはイタリア、フランスの格下げによる重圧がのしかかります。
ポルトガルやスペインも格下げでジャンク寸前、青息吐息です。
やはり債務カットを求めるでしょう。

PIIGS国家にしてみれば「ギリシャ頑張れ!債務全額カットお願い!」ということです。

ギリシャの前例ができれば、他の国家にも適用して当然、という流れが生まれます。



 ギリシャが債券保有者に50%のヘアカット(元本削減)を求め、イタリアやアイルランドも同様の要請をした場合、欧州銀は多額の資本不足に直面する、とアナリストはみている。 


 野村のアナリストはギリシャのデフォルト(債務不履行)で欧州銀がこうむる損失を400億ユーロ(540億ドル)と試算しており、欧州銀はギリシャのデフォルト(債務不履行)には恐らく持ちこたえることができるが、市場の懸念はその後、より規模の大きい国に向かうことになる。

欧州銀、ギリシャなどが国債ヘアカット求めれば資本不足に=アナリスト | Reuters

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23329020110923

もはやユーロなどどうでもよく、財政規律で生活が苦しくなる位なら、
国家破綻で身軽になる方がましということです。




ユーロはどこまで下がるか?
史上最安値は88.87円(2000年10月)ですので、ここまで下がってもおかしくありません。
90円割れが今月、来月あたり実現するかもしれません。ギリシャデフォルトなら、呆気なく最安値更新です。


※誤解のないように言えば、欧州危機の決着がつくまで日本円は保たれると思います。
しかし、欧州が連鎖デフォルトで金融危機に陥れば、次のターゲットは確実に日米へ向かいます。
わずかなタイムラグで、日米欧が連鎖的に破綻危機に陥るということです。



2012年3月20日、ギリシャデフォルトの最終Xデーです。


 
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