記憶の封じ込められた原子 (その3)

 
脳震盪(のうしんとう)。
私は1回だけですが、なったことがあります。

まだ学生だったある日の夜、無灯火で自転車に乗っていました。
バイト先からの帰り道でした。
辺りは田んぼが多く、人家の灯りもまばらでした。

いつものようにその先の角を曲がって…、と思っていたようです。
というのも、多くの人が経験するように、直前の記憶が抜け落ちているのです。

突然自転車から投げ出され、強く頭を打ちました。
強烈な痛みが走りました。
そして、何か大きな声を出して叫んだのを覚えています。

気が付くと自転車は溝の中。
幅2m、深さ1.5m程の溝があったのです。

自転車は溝へ落ち、私は脇の道路へ投げ出されていました。

まぁ、自分が落ちなかった分、まだましだったかもしれません。
もし落ちていたら、もっと大きな事故になっていたでしょう。



脳震盪 (ウィキペディアより)

脳震盪(のうしんとう、英: cerebral concussion, brain concussion)は、頭部に衝撃を受けた直後に起こる、一過性の神経機能麻痺である。一般的なものは数分で治るが、外傷性のものもある。名前の「震盪」とは、激しく揺れ動かすという意味である。スポーツ時のものはスポーツ障害にも分類される。

脳震盪

原因
頭部・顎付近に対する衝撃によりおこる、脳欠血による脳機能障害、脳の興奮によるものとされる。

症状
・意識喪失
軽度の一瞬程度のものから、重度のもので数時間に及ぶ場合もある。短時間の場合でも、当人は何が起こったか理解出来ない場合が多い。
・記憶喪失
意識喪失の後によく見られる。前後の記憶が混乱し、直後の記憶がはっきりしないことなどがある。

・めまい・ふらつき
意識の混濁や、バランス感覚の麻痺による。
・頭痛
軽度のものでは発症しないこともあるが、重度の場合 数ヶ月間に渡り運動に伴い痛むこともある。




直前の記憶が抜け落ちる。
これは自分の身でも、確かに経験したことです。

不思議ですね。

さてこの脳震盪。
何かによく似ていますね。

アナログプレーヤーを持っていた人は、よく御存じだと思います。
初期タイプのCDプレーヤーにおいても、しばしば起こる問題でした

そう、音飛び。

些細な振動で、よく音が飛んだものです。
揺れると信号が拾えないのです。

脳震盪も同じメカニズムなのではないでしょうか?
突き詰めると、記録媒体となる原子へのデータアクセスが、一時的にできなくなる現象。
このような気がします。



さて、人間の脳、しわが沢山入っています。
そして、左右に分かれています。

(ウィキペディアより)
脳


左右の脳の使われ方について、よく言われますね。

左脳は、言語や計算。
右脳は、映像や音。

前者は学者タイプだとか、後者は芸術家タイプだとか。
まぁ、いずれにしても、その使われ方が、脳の中で完全に分かれているのではなく、分布が多い程度だそうですが、それでも左右の脳機能に差があることは事実のようです。

このような左右脳の機能差は、我々人間だけ、あるいは高等動物だけに特異的な現象だと、多くの方が思っているかと思います。

ところが、実際はそうではないのだそうです。
何と、小さな魚でさえ、脳機能に左右で差があるのだそうです。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2005/050120/index.html



1. 背 景

 左脳と右脳に異なった機能が局在することは脳の左右差や脳の非対称性として広く知られ、その意義や神経機構を研究することは高次脳機能を理解する上で不可欠と考えられます。脳の左右差はヒトに利き手があることや言語野が左大脳半球に局在することから長い間ヒトに特有の現象と考えられてきたため、モデル動物を用いた分子レベルでの詳細な検討はなされていませんでした(図1)。しかし、近年の脳科学研究によりこの現象は魚類からヒトまで広くみられるものであることが明らかとなっており、大脳辺縁系のような大脳新皮質以外の部位においても機能的左右差が示されています。このように脳の非対称性はヒト脳に固有の特徴ではなく、現在では動物の神経系に広く見られるものと考えられています。例えば魚類、両生類、鳥類などでは特定の行動に対して片側の脳を優先的に使うことが示されています(図2)。このように、近年の研究結果は左右の脳で行われる情報処理様式は進化的に保存されていることを示唆しています。

 それにも関わらず、現時点でこのような脳の機能的非対称性を説明する神経結合パターンについては驚くほど分かっていません。例えば、感覚情報を司る脳の部位から左右の情報がどのようにして運動系の脳部位へと伝えられてくのかについては全く知られていません。運動が体の左右で対称に分布する運動神経細胞によって制御されるには、大脳で左右非対称に処理された神経情報が、下位の左右対称な神経構造へと伝搬される必要があります。しかし、脳のどこで、どのようにしてそのような変換が行われているのかは全く分かっていません。我々はこの問題について、胚の透明性や確立された遺伝学的手法を持つゼブラフィッシュを用いて左右差を示す手綱核(たづなかく)という脳の部位について解析しました。

 手綱核は魚類からヒトまで共通して存在する大脳辺縁系の一部です。手綱核は、意欲や気分などの調節に重要なセロトニンやドーパミン神経系の活動を調節する中枢として知られ、その障害は睡眠覚醒リズムの異常や薬物依存・統合失調症の発症などに関与するといわれています。





つまり、左右の脳機能の差は、進化の過程で保存されているということです。
まぁ、私は進化論は信じてはいませんが、そういう前提で進めます。

「少なくとも脊椎動物において、共通な仕組みである」ということですね。



では何故、脳は左右に分かれているのでしょうか?

いろいろと調べてみましたが、左右の機能差については書かれていても、そもそも何故左右に分かれているのか、明確に書かれているものは見つけることができませんでした。
おそらく、進化の過程でそうなったとしか、答えることができないのでしょう。

右半身は左脳が、左半身は右脳が司っています。
中央でつながってはいますが、処理装置が2つある。

パソコンに例えるなら、2台あるようなものです。
CPUが2つある。
デジタル処理するパソコンには、CPUは2つはいらないものなのです。

何故こうなっているのでしょうか?
不思議ですね。

以前の記事でこんなことを書きました。
一部を抜粋します。



記憶の封じ込められた原子
http://oyoyo7.blog100.fc2.com/blog-entry-1531.html

原子内の記憶。
そのひとつは、目のレンズから集まったアナログ映像。

(中略)

原子内の記憶。
もうひとつは、大脳などで処理した情報。
目から直接得た情報ではない。

以前にも触れたように、こちらは脳の構造と記憶の部位の関係が気になっている。

頭蓋骨、その下に収まる大脳、小脳、その他の脳。
記憶を司るのは、これらの脳で囲まれた海馬(かいば)と呼ばれる部位である。

これは、まるでパラボラアンテナのように思えるのである。
各脳で集めた情報を、その中心部で記録(記憶)する。

こちらも同じく原子の中に記憶されるのだろう。
ただし、目から得たアナログ情報ではなく、別のトラックに音声や文字情報として刻み込まれる

まるで映画のフィルムのごとく・・・。





最近のデジタル技術はすごいですね。
映像にしろ、音にしろ、その他のデータにしろ。

シグナルを細分化して、デジタル信号にして記録し、再現にはその逆を行なう。
音も映像もデータも含め、すべての信号は、0か1かに細分化される。

その信号が読み取れる限り、音も映像もデータも劣化することはない。
唯一の弱点といえば、A/D変換(アナログ⇔デジタル)に時間がかかることぐらいであろうか?
地デジになって、TVから時報が消えたのは、こういう理由のためである。

音も映像もデータも含め、すべての信号は、0か1かに細分化される。
これの意味することは、基本的にトラックを分ける必要がないということである。
すべての信号は、同じメディアに同じように記録することができる。

身近なCDやDVDを手に取ってみると、分かるだろう。
トラックの区別はない。

だが、昔の8mmフィルムとか、映画のフィルムを思い出してみよう。
映像と音声は、まったく別々の場所で記録し再生している。

映像は写真のような銀塩フィルムへ、音はカセットテープのような磁性体だった。
アナログの場合、音や映像やデータは、本来それぞれに適した媒体にしか、記録はできなかったのである。

ちなみに8mmフィルムの構造は、下記のようなものであった。

(http://homepage1.nifty.com/ikon/8mmhp/8mmfilm.html より)
8mmフィルム構造

その後ビデオの技術が進歩して、磁性体にアナログ映像が残せるようになったため、1本のビデオテープに音も映像も残せるようにはなったが、そもそものアナログの原点はこうであった。



さて、ここまで読んだら、もう気づいた方もおられるだろう。
脳が左右に分かれている理由。

左脳は、言語や計算などのデータ。
右脳は、映像や音などのイメージ。

これは進化の過程を通して、保存されている。
つまり、何らかの必要性があって、現在まで残っているということ。
しかも強い振動で、「音飛び」もする。

これを突き詰めて考えると、記録様式も記録媒体もアナログであるからという点に落ち着くのではないか?
もちろんその記憶媒体は、「原子」である。

さて、例のごとく、原子の竜巻モデル。
こんなイメージです。

原子内竜巻イメージ3

見て分かるとおり、記録面は2つあるのである。
デンシ側と、(ヨウシ&チュウセイシ)側である。

どちらがどちらだか分からないが、私の個人的な感覚では、おそらくデンシが右脳、(ヨウシ&チュウセイシ)が左脳だと思います。

理由はその重さ。
デンシの方が軽く、ヨウシやチュウセイシの方が重いからです。

軽い方が瞬間の動き(映像や音)は記録しやすく、重い方がいったん記録されたもの(言語や計算)は消えにくい。
それぞれの特性としては、こちらの方が合っている気がします。

まぁ、妄想だと言ってしまえば、そうかもしれませんが。(笑)

 
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