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ハイテクはローテク

 
シャープの株価が、また暴落しています。
倒産が近いのでしょうか?

シャープやエルピーダ、その他ハイテクと呼ばれる業種や会社。
昨今の経済情勢の中、苦戦しています。

すべての原因は、円高にあると言っても、過言ではないでしょう。
でもまぁ、それはおいといて。

過酷な競争に打ち勝つために、技術開発にさらにしのぎを削り、とか。
専門家なる人物が出てきて、いろいろと評論をするわけですが…。

ここで私が、ずばり宣言しておきましょう。
そんなのやっても無駄です。
すぐに盗まれて、また元に戻ります。

「ハイテクはローテク」なのです。

まずは、意識を変えることです。
これが重要です。

人類はハイテクを求めすぎた結果、ローテクに辿り着いたのです。

お分かりでしょうか???
まるで、禅問答のようですね。



以前こんな話を紹介したことがあります。

右翼と左翼。
考え方が全く対立する、2つの勢力です。

右翼がますます右に寄り、左翼がますます左に寄る。

するとどうなるか??

両者はどんどん離れていくはずなのに、何故だかやっていることは瓜二つ。
そっくり似てくるんです。

本来、全く対立するはずなんですが、まるで鏡に映った自分のように、姿かたちがそっくりになる。

両者とも独裁的になり、やがて民衆を弾圧するようになる。
両者とも、元々は庶民の生活の大切さを訴えながら始まったはずなのに、何故だか全く逆のことをするようになる。

また、こんな風に例えることもできます。

ある者は、東に向かってひたすら進む。
また一方で、ある者は、西に向かってひたすら進む。

すると、両者は地球の裏側で、ばったりと出会ってしまった。
そういうのと似ていますね。



本来ハイテクとは、文字どおり、高い技術を指します。

例えば半導体の加工。
1ミクロンとか、さらにそれより細い線で、回路を構成しています。

並みたいていの技術ではありません。
よくこんなものを作ることができるものだと感心します。

だが問題なのは次の点。

これを作る機械を買えば…、早い話、誰でも作れるんです。
技術のあるなしにかかわらず、また、熟練のあるなしにかかわらず、この機械さえあれば誰でも作れる。

つまり、ハイテクはローテクなのです。

だって、誰だってできるんです。
こういうものは、ハイテクとは呼びませんね。

いまではハイテク産業は、技術の問題からお金の問題に変わっているのです。

資金の多い方が勝つ。
この認識が重要です。

だから、この延長線上でいくら技術だけ努力しても、おそらくそれは無駄になります。
さらなる円高や、その他経済情勢が悪化すれば、競争に負けてしまいます。

この問題に打ち勝つためには、ハイテクを本来のハイテクに戻す必要があります。
つまり、ローテクを見直すのです。

機械化してすべての作業を自動で行なっているところを、一部改めるのです。
手作業にして、その部分は特許も取らず、ブラックボックスにする。

そもそも、特許制度を信じ過ぎるのにも、問題があると思います。
日本の隣には、そういった制度を、全く無視する国があります。

特許などの知的財産は、性善説で成り立っている面があり、初めから守る気のない国や企業に対しては無力です。
彼らにとっては、まさに宝の山に映るはずです。

せめて特許を出す際に、騙しの情報を幾つか盛り込むべきですね。
日本人は真面目すぎます。

あるいは、ある作業に必要な機械を、自社で作る。
そして、門外不出とする。
ブラックボックスとすれば、なお結構。

単に技術の競争だけでなく、戦術的、戦略的な開発プロセスを練るべきでしょう。

日本が国として、競争相手国に対して、機械や材料を売らなければいいんですが、なかなかそれもできないとなると、企業が独自にやるしかありません。

たとえば液晶テレビなら、液晶を作るメーカー(化学会社)、特殊なフィルムを作る会社(繊維メーカー)など。
こういうところを、早くから取り込んでおくべきでした。

技術開発に費やす1/10程でもよいから、こういう点に気付かっておくと、会社の存続が危ぶまれる事態にまではいかなかったのではと思います。



元に戻りますが。

人類はハイテクを求めすぎた結果、ローテクに辿り着いた。
究極のハイテクは、究極のローテクだった。

誰でもできる…。
お金さえあれば。

まずは、この認識から。

人間万事塞翁が馬。

負けている今だからこそ、じっくりと考える機会があるのです。
そう考えて、敗戦の理由と、次は勝つための戦術、戦略を練るしかないと思います。

 
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