便利さは豊かさにはつながらない

 
地下鉄24時間運行。
都営バス24時間運行。

この記事を読んで、あなたはどう思いますか?

もっと遊べる。
もっと夜遅くまで遊んでも、大丈夫!!

おそらく多くの人が、好感をもって受け止めるのでは??
そう思ったあなたは幸せですね。


「年内にも都営バス24時間運行へ」猪瀬知事がNYで表明
2013.4.16 12:29 産経ニュース

ホームや通路の改良で乗り換えが容易になったブリーカーストリート駅を視察する猪瀬直樹知事=15日、ニューヨーク
 【ニューヨーク=酒井潤】ニューヨークを訪問している東京都の猪瀬直樹知事は15日夜(日本時間16日朝)の講演で、「年内に都営バスを24時間運行しようと思っている」と明らかにした。区間については渋谷-六本木間を検討しているという。

 猪瀬知事は講演で、「ニューヨークでは地下鉄が24時間運行しているが、東京は1日のうち3時間くらいは動いていない」と指摘。「ニューヨークは地下鉄が複々線で、車線が4本あるので、メンテナンスを交代でできる。日本は複線なのでできない」と説明した上で、「地下鉄は運行時間をできるだけ延長する。ただバスは24時間可能だ」と述べた。

 時期については「クリスマスプレゼントになる」とし、六本木-渋谷間を検討している点については「夜更けまで人がいる街だ」と説明した。

 講演に先立ち猪瀬知事は、今年2月に営業100周年を迎えたグランドセントラル駅内で、MTA(大都市交通公社)の幹部らから地下鉄事情について、説明を受けた。都関係者によると、MTA側は、3つの事業者が1940年代に統合された経緯や、24時間運行のなかでどう路線の安全を確保しているかなどについて説明したという。

 MTA側の説明を受けた後、猪瀬知事は実際に地下鉄に乗り、ホームや通路を改良して乗り換えを容易にしたブリーカーストリート駅に向かい、地下鉄一元化の効果を実感していた。

 視察後、取材に応じた猪瀬知事は「東京は五輪招致を目指しており、交通機関の便利さは世界一だが、今回の視察で弱点はないか確かめ、開催都市が決まるまでのプレゼンテーションに生かしたい」と五輪招致への意気込みも語った。




あるサイトでこの記事に対するコメントを読んで、私の受け止め方は、もやもやとした漠然としたものから、はっきりと輪郭の分かる確信へと変わりました。

外で長時間働いたことのない人間には、その苦しみは分からないでしょうね。


経験的には、コンビニから始まりました。
ファミリーレストランも、それに続きました。

私の近所でも普及し始めたのは、1980年代後半だったでしょうか。

深夜でも、お店が開くようになりました。
それまでは、残業で深夜11時、12時になると、なかなか開いている店がなく、食事をとる場所がなかったのです。

いや、正確には全くないことはなかったが、極めて選択肢が限られていたというべきでしょうか。
それはともかく、これらができたおかげで、安心して(?)深夜まで残業ができるようになりました。

毎日夜11時で残業時間が月100時間、プラス月休2日(週休ではありません)で150時間ぐらいですかね。
だいたいの目安ですが。

食事はとれたとしても、次は風呂に入れなくなり、しまいには睡眠がとれなくなる。
不幸せになるために、一生懸命努力していたんですね。


次に感じたのは、携帯電話とネットやパソコンの普及ですね。
2000年に入ってからです。

携帯電話のおかげで、どこにいようが何をしていようがこちらの都合をお構いなしに、仕事に束縛されるようになりました。

深夜だろうが、休日だろうがお構いなしです。
無理難題を吹っ掛けられ、今からやれととさえ言われることもたびたび…。

家でも仕事ができるだろう言われと、携帯とパソコンをもって帰る同僚も。
聞くところによると、毎晩深夜1時すぎまで、自宅で書類を書き上げているのだとか。
まぁ、ビール飲みながらやる分だけ、楽と言えば楽ですが。

でも、こうした努力とは裏腹に、心身を壊す同僚も多数発生…。

そりゃ、多い人は、毎日メールが100通来るんです。
1つ1分としても、読むだけで100分かかる。

その合間にかかる電話。
さらには、その電話中に鳴る携帯電話。

思い出すだけでも、おぞましいですが。

身の回りには、メール恐怖症の人や、携帯恐怖症の人がたくさんいました。
まぁ、幸いというか、私は嫌悪症ぐらいで済みましたが。



地下鉄やバスが24時間営業になったら、夜遅くまで残業している会社員は、ますます遅くまで働くことになるでしょうね。

終電は、いわば最後の砦というか、防波堤なのです。

終電に乗らないと、家に帰れない。

この防波堤があるからこそ、どんなに遅くなっても、この時間には仕事から解放される。
そういう安心感があるのです。

もしこれがなくなったら…、
勤務時間はエンドレスになる。

つまり、片付くまで帰れなくなる。

まぁ、学生や専業主婦、あるいは老人や公務員などには、この気持ちは分からないでしょうが。

便利になると、今度はそれを前提として、今まで以上に求められるものなのです。
便利さは、必ずしも豊かさにはつながりません。

便利さを否定はしませんが、適当なところで、止めておくべきですね。

これではある意味、家畜化を通り過ごして、奴隷化推進のようにも思えます。
遊ぶ人が便利になる代わりに、働く人の負担が増える。

例えが適切ではないかもしれませんが、人権団体の主張と構図がよく似ていますね。
加害者の人権は守って、被害者の人権は無視。

とまぁ、私はこう思うわけですが。
都民は喜んで受け入れるんでしょうな。

 
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