小倉百人一首 第11番

 
今回は第11番です。
私なりの解釈を、下記に述べます。

なお、ねずさんの解釈はこちらです。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2166.html (10~12番歌)




第11番 
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟
参議篁(男)


(人物および時代背景)

参議篁(たかむら)。
参議は公職の名称。
本名は小野篁。

遣唐使の副責任者として派遣される予定であったが、2度も嵐に遭い遭難しかけた。
3度目の出発の前には損傷した船を押しつけられ、その理不尽な振る舞いをした上司と争いになった。
そして、以後搭乗を拒否した。

その結果、隠岐の島に島流しにされた。

時代背景としては、この時期にはもう遣唐使はその役目を終えていた。
学ぶべき点は少なく、遭難や海賊・盗賊に遭遇する危険性が高かった。

失敗すると、財宝を失なうだけでなく、多数の有能な人材をも失なうことになる。
また、唐の朝貢・冊封による支配体制に組み込まれるのを国辱として嫌う向きもあった。

彼を残して出発した遣唐使の航海は難航を極め、この回の遣唐使(838年)が実質的に最後となった。


(歌の解釈)

わたの原は、大海原。
八十島は、たくさんの島々。

もともと自分は遣唐使には反対だったんだが、それでも2度もチャレンジしたんだ。
そして2度とも遭難しかけたんだ。

何とかぎりぎりのところで、2度とも戻って来れたんだよ。
当たり前だとは思ってほしくない。

それともあのとき、遭難していれば良かったのか?
遭難してたら満足するのか??

おまけにあんな理不尽な上司押し付けられて。
上手くいくわけないだろ。

そもそも、自分は最初から拒否したわけじゃないんだ。
やるべきことはやったんだよ。

それなのに流罪にされてしまった。
理不尽だよ、まったくもう。

いいか、このように都の人に伝えてくれ。

これでは遣唐使は、まるで漁師の釣り船ではないか。
こんなハイリスクローリターンの仕事なんて、国策としてやるべき仕事ではないよ。


こう憤慨しているんですね、彼は。

名前が公職の肩書きで書かれているのは、個人的な理由ではなく、これは政府高官としての意見であると強調したいためですね。







これらの歌の趣旨は、私には、このように感じましたが。
読者の皆さんは、どうだったでしょうか?

 
 


会社員時代の自分の姿に重なります。
数々のプロジェクトを成功させましたが、無理難題を押し付けられて左遷をくらったことも。 

上手くいかないのは、俺のせいじゃないよ!
お前がおかしいんだよ!!

まぁ、お前とは言いませんでしたが。(笑)

成功したら社長の英断、失敗したら部下の責任。
そんな会社だったので。

  
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