チリ地震、日本への津波到達はあす朝 気象庁

産経新聞
2014年04月02日12時03分
チリ地震、日本への津波到達はあす朝 気象庁 


チリでの地震について記者会見する気象庁地震火山部の長谷川洋平地震津波監視課長=2日午前、東京都千代田区(宮崎裕士撮影)

 南米チリ北部の太平洋沖で発生したマグニチュード(M)8・2の地震で、気象庁は2日会見し、日本に最も早く津波が到達する時刻は、北海道や東北地方で3日午前6時ごろの見込みであることを明らかにした。

 太平洋の広域に津波発生の可能性があるが、どの程度の影響があるかは調査中で、2日夕方には解析結果が出るという。

 気象庁によると、これまで南米沖で発生した地震では、1960年5月のM9・5が最大で、日本では1~4メートルの津波を観測した。近年の南米沖の地震では、2010年2月にM8・8で、日本では1・2メートルの津波を観測。2007年8月のM8・0で15センチ、2001年6月のM8・4で28センチの津波を経験している。

 同庁の長谷川洋平・地震津波監視課長は「今回の地震ではまだデータがないので、安心していいとも、気を付けなければいけないとも言えない。今後の情報に留意してほしい」と話していた。




南米の地震 過去には日本でも大きな被害
4月2日 12時20分 NHK


今回地震が起きたチリの沿岸では、南米大陸をのせた南米プレートという岩盤の下に、太平洋側からナスカプレートと呼ばれる海底の岩盤が沈み込んでいます。
このため、過去にもマグニチュード8以上の巨大地震が繰り返し起き、太平洋沿岸の広い範囲で津波の被害が出ています。

このうち、1960年(昭和35年)には、チリ南部の沖合で、世界の地震観測史上最大のマグニチュード9.5の巨大地震が起きました。
このときには、津波によってチリで900人余り、ハワイで800人余りの死者が出たほか、日本でも三陸沿岸などに高さ3メートル以上の大津波が押し寄せ、140人以上の死者・行方不明者が出ました。

また、1877年に、チリのイキケの沖合で起きたマグニチュード8クラスの地震では、津波によって、チリ北部で多くの死者が出たほか、日本の沿岸でも岩手県釜石市に高さ3メートルの大津波が到達しました。
そして2007年、ペルーの沿岸で起きた地震では、南米をはじめ、太平洋沿岸の広い範囲を津波が襲い、ペルーで500人余りの死者が出ました。
さらに2010年、チリ中部の沿岸部で起きたマグニチュード8.8の巨大地震では、各地で建物が倒壊したほか、津波で500人以上が死亡しました。


チリからの津波 日本周辺に集中する傾向

津波のメカニズムに詳しい東京大学の阿部勝征名誉教授は、「今回の地震はナスカプレートと呼ばれる海側のプレートと南米大陸が乗る陸側のプレートとの境界で発生した地震とみられる。この辺りはプレートの活動が活発で、過去にもマグニチュード8から9程度の巨大地震が繰り返し起きている」と話しています。
また、「チリからの津波は、太平洋を伝わってくる間に波が集まって日本周辺に集中する傾向があり、過去には大きな被害が出ている。今回の地震の規模は、過去に日本に高さ数メートルの津波が押し寄せたときと比べて規模は小さいが、仮に津波が到達する場合には1日近くかかるため、今後の情報に注意し、海岸付近に近づかないことや、海面に変化がある場合は、すぐに陸のほうへ移動するなど、油断せずに注意する必要がある」と指摘しています。


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